マンションで小さな劣化部分を発見したら、この部分は修繕すべきか迷うのではないでしょうか。
なかには、そこまで大きなことにはならないと思って、見送るケースも多いものです。
しかし放っておくと取り返しのつかないことに至ることもあります。
ここではそのときのために知っておくとよい、マンションの劣化の工事について紹介していきましょう。
マンションで防水工事を行っておきたい場所
マンションは非常に大きな建物であるため、細かなチェックとメンテナンスが必要です。
マンションのどこが傷みやすいかを、まず知っておく必要があるでしょう。
それぞれの場所に応じて、対処することが大切です。
ここではマンションのなかで、どこが比較的劣化しやすいかについて、紹介をしていきましょう。
屋上
マンションのなかでも外に面した部分の面積が広く、雨水をためやすい場所は屋上です。
屋上は人の出入りが少ないため、小さな建物の損傷に気づきにくく、水の建物への侵入の可能性が高い場所です。
それだけに定期的な点検が、必要な場所といえます。
屋上の防水工事の詳細については、別の記事で詳しく紹介しています。
外壁
外壁がマンションの顔ともいえるほど、人目に最もつきやすいものです。
人々に与えるマンションの印象を、大きく左右する場所といえます。
そのような場所であるため、風雨・直射日光・紫外線・地震などの影響を受けやすいのです。
修復作業を必要とする頻度の多い場所となります。
バルコニー(ベランダ)
バルコニーやベランダも外に露出した場所であるため、水や風・温度変化などの影響で、劣化しやすい場所となります。
また細かな部品などを取り付けた場所でもあるので、建物の痛みが出やすい場所です。
住人が生活をするうえで利用する場所ともなります。
そこで起きる損傷が起これば、住人のマンションに対する満足度が下がることにもつながるでしょう。
マンションの外壁における防水工事の方法
マンションの外壁は、マンションの顔そのものです。
もしその「見た目」をきちんとしておかなければ、住人の住む環境が悪くなるばかりではありません。
そこに住もうとする人がいなくなります。
ここではマンションの外壁に話題を絞ります。
さらにその工事についてどのような対処が必要なのか、また実際にどのような工程で行うのかを紹介しましょう。
使用される塗料の種類
外壁の防水工事において使用する塗料は、主に次の3種類があります。
まずは「ウレタン塗料」です。
材料としては昔から使われてきたもので、やや時代遅れな感じがするかもしれません。
弾力性の高い塗料であるため、ひび割れを防いで防水性を高めるなど、効果面ではバランスがよいものです。
しかし汚れやすい、紫外線に弱いなどのデメリットがあります。
他と比べて安価です。耐用年数は7~10年と短めとなっています。
次に「シリコン塗料」です。現在最も利用されている塗料です。
どのような場合にも広く使用可能であるため、使いやすくなっています。
塗料独特のにおいを抑えられるのが特徴です。また光沢がつく仕上がりとなります。
とにかくコストパフォーマンスが高く耐用年数は10~15年と、アクリル塗料やウレタン塗料の1.5倍です。
最後に「フッ素塗料」で、こちらは高級です。
その分太陽熱・気温変化・風雨に強いので、耐久性は15~20年と高くなっています。
しかしフッ素でコートすると、水滴をはじく働きもするのです。
その後次の塗り替えをする際に、使用できる塗料が限られていきます。
またフッ素塗料が長持ちするため、他の部分で別の塗料を使った場合、そちらの劣化に対する対処をしなければなりません。
全体的なバランスにかけてしまうという、デメリットがあります。
他にもさまざまな塗料がある!
外壁に使用される塗料は、他にも数多くの種類があります。下にいくほど価格や耐用年数が伸びていくので、チェックしてみましょう。
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- ラジカル塗料
- フッ素塗料
- 光触媒
- ガイナ
- 無機塗料
光触媒は、つい最近登場した新しい塗料です。汚れに強いどころか、汚れを自分で流せるセルフクリーニング機能があります。
そのためすぐ近くを車が頻繁に通るなど、空気が汚れやすい場所に適しています。
また汚れが目立ちやすい白い壁に対して、使用されることが多いのです。
凸凹の壁に対して対応しやすい塗料といえるでしょう。
ガイナは遮熱・断熱・防音の性能や不燃性などを持ち合わせた、万能な塗料です。
もちろん耐久性が15~20年と高くなっています。
この塗料で光熱費を抑えられる・防音機能がいかせる、結露を抑えられるなど生活を快適にできる塗料です。
しかし価格が高くまだ塗料の色の種類が少なく、淡い色のものしかないというデメリットがあります。
ラジカル塗料はシリコン塗料の、次世代の中心となる塗料として注目されています。
シリコン塗料と比べて若干安価で、においを抑え塗りやすくなるなどのメリットもあるものです。
アクリル塗料はひび割れが起きやすく耐久性もないため、外壁の塗料としては不向きでしょう。
無機塗料はフッ素塗料を超え、光触媒塗料並みの耐汚性があります。
一度塗ったらもう塗り替えが必要ないのではと、思わせられるような質です。
とにかく高額なので予算に余裕があって、長持ちさせたいのであれば、使用する候補にあげてもよいでしょう。
まとめ
マンションはしっかりした建物です。小さな劣化に気づきにくかったり、まだ小さいと思ってそのままにしたりするケースもあるでしょう。
ちょっとした部分でもマンションであると、工費もなかなかかかります。
もしきになる劣化がみられれば、業者に相談するのもよいでしょう。
「株式会社ジースリー」では、そのような疑問にお応えし、また実際の施工のご提案や作業も承ります。
防水工事を行おうと考えている方は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。